ガレス・フィリップス｜Gareth Phillipsイギリス｜UK

Ligatures of Ivy

ガレス・フィリップスは、主にフォトブック、マケット、インスタレーションといった媒体で活動する写真家である。彼の活動は、特にオブジェとしての写真集、彫刻としての写真集、インスタレーションとしての写真集を考えるとき、現代の写真集の定義に挑戦することに根ざしている。展覧会歴も長く、様々な賞で評価されている。現在、Reflexions Masterclassに参加しており、イギリスのウェールズを拠点に活動している。

ジャイシング・ナゲシュワラン｜JAISINGH NAGESWARANインド｜India

THE LODGE

ジャイシング・ナゲシュワランは、タミル・ナードゥ州バディパッティ・マドゥライ出身の独学で写真を習得した写真家。労働者階級の両親のもと、失読症で生まれ、自宅で祖母から教育を受けた。彼は、社会的に弱い立場にあるコミュニティと農村生活の問題を記録することを中心に活動している。彼の作品は、インドや世界各地で様々な個展やグループ展、上映会に出展されている。アーティスト集団「13Jara」のメンバーとして活動する傍ら、映画のスチール撮影を行う写真家としても活動している。2021年、マグナム財団の写真と社会正義のフェローとなる。最近では、第13回アフリカ写真ビエンナーレ（2022年）で作品「I feel like a fish」が展示された。

ユーリア・スコーゴレワ｜Yulia Skogorevaロシア｜Russia

SALT AND TEARS: A story of Nana

Yulia Skogoreva(ユーリア・スコーゴレワ)は、東京を拠点に活動するファインアート・ドキュメンタリー写真家。 モスクワ国立大学で日本語言語学を専攻し、日本の舞踏ダンサーの通訳として働いた経験を通じて、ダンサーを表現する方法として写真を始める。ユーリアのアプローチは、動きを静止画像に捉えるというアイデアに基づいていて、様々なアーティストとのコラボレーションも多く実施している。

李卓媛｜Sharon Lee香港｜Hong Kong

If Tomorrow Never Comes

李卓媛（1992年香港生まれ）は写真を中心に多領域で活動するアーティストである。歴史や文化的アイデンティティに関する記憶をテーマに、イメージ、オブジェ、テキスト､そして場を制作している。

国内外で作品を発表しており、主な展示にTai Kwun Contemporary（2022年）、Hong Kong Art Promotion Office（2020〜2021年）、Peer to Peer: UK/HK （2019年）、香港国際撮影節（2018〜2021年）がある。初個展の「The Presence of Absence」（2017年）はLumenvisum New Light Awardを受賞した。《The Crescent Void》シリーズ（2018〜2019年）ではWMA Masters Awardを受賞。香港芸術発展局および香港特別行政区才芸発展奨学金の助成金を取得。オーストリア、ドイツ、台湾、米国でアーティスト・イン・レジデンスに参加した。

西村祐馬｜Yuma Nishimura日本｜Japan

Savepoint

西村祐馬は1995年生まれ。2018年日本大学芸術学部デザイン学科を卒業。個人の存在を未来まで遺すことをコンセプトに制作を続ける。ケビン・ケリーやレイ・カーツワイルなどの未来学者に影響を受け、人類の進歩とテクノロジーの進化が及ぼすメリットとデメリットを漠然とした未来像から写真を通して日常の光景へと現像する。そうすることでクローンやAIなどによって精神と肉体の関係から解放された次の人類の在り方を観るものに訴える。これまでに「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2022」多和田有季賞、「APA PHOTO AWARD」入選など、グループ展に参加しながら作品の発表を続ける。

小池貴之｜Kino Koike日本｜Japan

Домой - シベリア鉄道 - ｜Damoy - Trans Siberian Railway

北海道函館市生まれ。立命館大学大学院理工学研究科情報システム学専攻修士。

写真メディアの記録の役割に注目し、時間や場所の歴史・記憶を物体に定着させる作品を制作している。多くのプロジェクトは、ゼラチンシルバー・鶏卵紙・湿板写真等のアナログ技法を用いている。モノとしての写真の価値を高め拡げるための活動もしている。

髙橋こうた｜Kouta Takahashi日本｜Japan

80°05′

1986年秋田県生まれ。社会や人と接する中で抱いた疑問の表現手段として写真に関心を持ち、2019年より作家活動を開始。主にリサーチに基づいたプロジェクトベースの作品を制作している。2020年に着手した冒険家の動機を探るストーリー作品「80°05′」は、2022年アルル国際写真祭ダミーブックアワードでショートリストに選出される。

ソン・ソグ｜SEOK-WOO SONG韓国｜Korea

Wandering, Wondering

ソン・ソグ(b.1993)は、韓国芸術総合学校と弘益大学校で造形美術修士、写真デザイン修士、そして大邱芸術大学校では芸術写真を専攻した。

現在、東亜放送芸術大学校で写真を教えながら、ソウルの韓国芸術総合学校視覚芸術学部美術学科で修士課程に在籍している。

主な受賞歴に、CRITICAL MASS 2020 TOP 50（Photolucida、アメリカ、2022年）、第23回光州新世界芸術祭選出アーティスト（新世界ギャラリー、韓国、2022年）、第8回シンガポール国際写真祭オープンコール展覧会2022ポートフォリオアーティスト部門最優秀賞（SIPF、シンガポール、2022年）、第6回釜山国際写真祭ポートフォリオレビュー優秀ポートフォリオ選出（BIPF、韓国、2022年）、第2回半山フォトアワードファイナリスト（BPA、日本、2022年）、第18回写真批評賞受賞（Steering Committee、韓国、2021年）等がある。

ソンの作品は、DECK芸術写真現代美術館、クラスノヤルスク美術館プロシャジ・ミーラ、釜山市立美術館、国立現代美術館、CICA (Czong Institute for Contemporary Art Museum) 美術館などに所蔵されている。

後藤友里｜Yuri Goto日本｜Japan

pop ropes

1993 年東京都生まれ。
日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程映像芸術専攻修了。
現在はマッチングアプリでの恋愛経験を題材にした作品を制作しており、自身の経験のみならず、様々なマッチングアプリ経験者への取材も行っている。
2022 年 10 月『月刊アートコレクターズ No.163』に初個展レビュー記事掲載。
主な展示「pop ropes」Koma gallery (東京 2022)

レオナール・ブルゴワ・ボリュー｜Léonard Bourgois Beaulieuフランス｜France

Les corps lucides (the lucid bodies)

レオナール・ブルゴワ・ボリューはパリとスリジエを拠点に活動するアーティスト。アイデンティティの問題に関心を持ち、人々の顔、身体、時間、記憶、そして絵画をテーマに実験的な作品を制作する。事故や偶然を取り入れながら、常に変化し続ける現実の姿を可視化することを目指す。彼の作品はいくつかのプライベートコレクションに収蔵されており、最近ではartnetが、パリフォトフェアで注目すべき7名の一人に彼を、ADマガジンも20名のお気に入り作家の一人として紹介している。