KG+
- 中澤 有基
- キュレーター:写真家 / KG+プログラムディレクター / galleryMain CEO
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2013年にKYOTOGRAPHIEのサテライトとしてスタートしたKG+は、これから活躍が期待される写真家やキュレーターの発掘と支援を目的とした公募型のフォトフェスティバルです。京都市内で100を超える展覧会が毎年開催され、ギャラリーはもちろん、京都の伝統的な建物や町家、カフェやショップや屋外なども舞台となり多様な表現で春の京都が賑わいます。 KYOTOGRAPHIE/KG+は写真のお祭りです。祭には様々な人々が集まります。
そこではアーティストや運営・関係者だけではなく、鑑賞者、地域の方々、企業や行政の方々、学生さんまで、多くの人々が相互的に協働し熱が生まれます。京都を舞台とし、街と歴史も交差することにより、より大きなプラットフォームになっていきます。 今回の寺町京極|商店街美術館でのKG+参加アーティストの作品掲示は、まさに街とアートのコラボレーションです。これは単に作品が街を行く人の目に触れる機会が増えるということだけではなく、アートを通して人に感性や想像力を喚起したいという商店街とフェスティバルの意志やメッセージでもあります。ますます厳しい現代社会において、私たちはアートを通してどのような想像力や活力を持つことができるでしょうか。小さな一歩かもしれないこのコラボレーションには、点と点が繋がり線となり、また別の線と交差し共振し拡がっていく可能性を感じています。 今回、寺町京極商店街のアーケードに掲示する作品は、KG+SELECTというアワード部門で展覧会を開催する10名のアーティストによる写真作品です。(会場:堀川御池ギャラリーと京都芸術センター。会期は4/15-5/14。是非、展覧会にもご来場ください。) インド、イギリス、フランス、ロシア、韓国、日本からKG+ヘ参加する、国も文化も違う10名の作品が、個々の視点や眼差しを超え、多くの人に伝わり繋がり、出会いや可能性を開くものになることを願っています。